はじめに:オヤジたちの会話、実は同じことしか言ってない?
「おつかれ〜!」と乾杯して始まる金曜夜の居酒屋。
政治、健康、昔話、部下の愚痴──バラエティ豊かなようで、なんだか全部同じような話をしている気がする。
そんな中、ふと思ったんです。
「この居酒屋トーク、AIに要約させたらどうなるんだろう?」
結果は衝撃的でした。3人の男の1時間の会話が、たった一言で要約されたのです。

にぎやかな会話に見えて、実は…?
なぜこの話をするのか? それは「見えない本音をAIが暴く」時代だから。
昭和世代の男たちは、感情を大きく語らないようでいて、実は深い悩みを飲み込んでいる。でも、本人すら気づいていないことも多い。
言葉の端々ににじむモヤモヤ。それをAIはあっさり拾ってしまったのです。
AIは空気を読まない。忖度も共感もしない。だからこそ、本音が露わになる瞬間がある──そう感じました。
実録:居酒屋トークをAIに要約させてみた
Step1:こっそり録音してみた
金曜の夜、仲の良い同期3人でいつもの居酒屋へ。ビールと焼き鳥と、たわいのない話。
スマホの録音アプリをポチッと起動して、1時間ほど録音しました(※もちろん事後承諾はもらいましたよ!)。
「最近、腰が痛くてな〜」
「また人が辞めて仕事回らんのよ」
「うちの息子も将来どうなることやら…」
──うん、いかにも昭和のボヤキのオンパレード。
Step2:ChatGPTに要約を依頼!
録音をテキストに書き起こして、ChatGPTにこう聞いてみました。
「以下の会話を3〜5行に要約してください。」
ChatGPTの出力
仕事量が増え、体力・精神的にきつくなっている。
昔は良かったと感じているが、今は将来が不安。
周囲とのコミュニケーションや人間関係にも疲れている。
……なるほど。要するに──
「仕事、つらい。」
追加実験:AIに遊んでもらったら大喜利になった
実験1:ざっくり一言でまとめてみる
プロンプト
以下の会話を、居酒屋で友達に一言で伝えるならどう言いますか? ユーモアを交えてください。
出力
「結局みんな、体も心もガタきてて、将来不安で酒に逃げてるだけやな!」
→ 痛烈すぎるけど的確。場が爆笑に包まれました。
実験2:ポジティブに変換
プロンプト
以下の会話を、前向きでポジティブに聞こえるように要約してください。
出力
「仕事や家庭で色々あるけど、それを語り合える仲間がいて、今日も笑いながら乗り越えている。」
→ 同じ愚痴が「仲間って最高」に変換。AIの魔法を感じました。
実験3:川柳にしてみる
プロンプト
以下の会話を五七五の川柳に要約してください。
出力
仕事増え
体も心も
休みたい
→ シンプルすぎて笑ったけど核心を突いてる。ネタとして大成功。
実験4:世代別で解釈させる
プロンプト
以下の会話を、20代の若者の視点と、昭和世代の視点の両方で要約してください。
出力
【20代】 「上の世代は大変そう。でも自分も将来こうなるのか不安。」
【昭和世代】 「若い頃はもっと頑張れたのに、今は体も時代もついていかない。」
→ 会話が"世代論"に早変わり。テーブルが小さな社会学講義に。
実験5:色で表す
プロンプト
以下の会話を、色に例えて要約してください。理由も一言で添えてください。
出力
「灰色。疲労感と不安が漂っているから。」
→ 暗すぎる!でも確かに灰色の空気感はある。逆に場が盛り上がりました。
番外編:自分の愚痴も要約させてみた
実験しているうちに、ふと思ったんです。
「じゃあ、自分の愚痴を要約させたらどうなる?」
僕の愚痴
「毎日やることが多すぎて時間が足りない。ブログも書きたいのに後回しになる。もっと集中力がほしい。なんだかんだで眠気に勝てない。」
プロンプト
以下の文章を一言で要約してください。
出力
「やりたいことはあるのに、疲れて動けない。」
→ ……刺さる。オヤジたちの「仕事、つらい。」と同じ構図。
気づけば僕も"灰色メンバー"の一人でした。
でも同時に、AIに要約されることでただのモヤモヤが「言葉」になり、少し整理できる感覚がありました。
まとめ:AIは"居酒屋のもう一人の聞き役"
今回の実験でわかったこと。
AIは、単なる要約機ではなく、会話のレンズを自在に差し替える装置です。
- 真面目に要約 → 「仕事、つらい。」
- ポジティブ変換 → 「仲間がいて最高」
- 川柳化 → 「爆笑のネタ」
- 世代別視点 → 「価値観の違い」
- 色に変換 → 「灰色の空気」
そして何より、AIは否定もせず、慰めもせず、ただ"鏡"のように本音を映し出す。
結論:
AIは、居酒屋の隣に座ってる"もう一人の聞き役"になれる。
次に飲みに行くときは、ビールと焼き鳥だけじゃなく、ChatGPTにも同席してもらうのもアリかもしれません。
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